SATってどんな試験?
SATは,College Boardという団体が主催するアメリカの高校生を対象とした大学進学適正試験です。テストはThe SAT TestとSubject Testの2種類があります。
The SAT Testは英語(Reading TestとWriting and Language Testの2セクション)と数学の2 科目とオプショナルのエッセイで構成されています。
Subject Testは20種類(英語、歴史、社会学、数学、自然科学の分野)の科目別テストですがSUA出願で求められるのはThe SAT Testです。試験時間は約3時間から4時間(※エッセイテストを受けない場合と受ける場合で時間が異なります。)日本での試験実施は1月、5月、6月、10月、11月、12月の年6回になります。(アメリカ本土では3月も実施。)
【出題内容】
[1] Evidence-Based Reading and Writing
Reading Test【65分・52問】Reading Testでは主に3つの質問タイプで構成されます。まず、内容把握問題では質問に対する根拠を捜すことや、筆者の意見の根拠、また、問題内のグラフと文章の関係性を見出す能力が問われます。 次に語彙を問う質問は文脈上から判断して最適な言葉の意味を考えたり、筆者が使った表現(言葉)の機能を考えたりする能力が問われます。従来のテストのようにSAT独特の語彙ではなく、大学や社会において使用することがある単語で主に構成されます。 最後に解析/推測能力が問われる問題が出題されます。Reading Testの問題は歴史、社会科学、自然科学分野の文献から出題されますが、それぞれ、データを分析したり、仮説を検証したり、言外の意味を推測したりする能力が問われます。
Writing & Language Test【35分・44問】
Writing & Language Testではパッセージ(文章)全体の構成を見たり、1文だけを見て表現方法や語法(言葉の使用方法)に関する質問があります。また、文章中にあるグラフが意味することを問う設問も含みます。 文章構成に関する設問も多く、パッセージをより効果的な構造にするための能力が問われるテストです。
[2] Math【80分・58問】
Mathは大学での理系科目、実生活などで必要な数学的能力を測るテストとなっています。実生活に基づく問題として複数段階の手順を踏まないと解答がでない問題も含まれます。問題はAlgebra(代数)やData Analysis、Problem Solvingの他にTrigonometry(三角法)やGeometry'(幾何学)の要素を含んだ問題も出題されます。解答形式は選択問題と記述問題の2種類です。1つの大問に対し複数の設問のある問題も含まれます。
〔オプショナル〕Essay【50分・1題】
パッセージ(文章)を読み、著者がどのような根拠や論理を使ってそのパッセージを説得性のあるものにしているかを説明した後、自分なりの分析を書くことが求められます。パッセージ内の主張への賛成・反対というポジションを取るのではなく、説得力のあるパッセージを読み解き、分析文を書くという問題形式になります。
Essayテストでは、パッセージを読み解く力、パッセージを分析する力、英語表現力の3点を測っています。
【スコア】
The SAT Test:“Evidence-Based Reading and Writing” と“Mathematics” の各セクションで、それぞれ200~800の間で表される。Essayセクションでは、多肢選択問題を20~80、エッセーを2~8というスコアスケールで評価されます。2016年5月以降実施のNew SATでは問題の種類によっても10~40のスコアスケールでも表示されるようになります。[2] Subject Test:Subject Tests のスコアは、各科目ごとに200~800の間で表される。語学には、サブスコアがレポートされるものもある。
テストスコアはオンライン(要登録)、電話、郵送の3つの方法で知ることが可。通常、オンライン、電話は受験日から約2週間後、郵送は約3週間後に通知される。4校までは無料(受験料に含まれる)で、受験時に指定した希望留学先へCollege Board 本部から直接送付される。追加でスコアの送付を希望する場合は、1校当たりUS$11.25 かかります。