言葉は未来を拓く―創造する言語教育―
言葉は二重の意味で‘未来を拓く’。単なる情報伝達の道具に終わらない外国語学習の力を推進します。
それはまず、学ぶ個人にとって、未来の可能性の地平を大きく広げます。個人は、自らが投げ出された言語文化圏の中での‘適応’という形で、生きて行く世界を構築し、同時に自己のアイデンティティを確立していきます。このプロセスにおいて、外国語学習による思考の深化と視野の拡大は、当該個人の‘生きる可能性’を飛躍的に拡大させるのです。
第二に、こうした個人の自己実現が、未来の世界の可能性を広げることとなります。英語学習によって得られた、(母語と英語の両方による)コミュニケーション能力と思考のロジックをもって、社会を拓いていく力とするのです。それは、国家・人種・文化の差異と統合の両方を再編しつつある世界的変化の中において、真の国際人としての役割を果たすことへとつながります。
トフルゼミナールはその英語教育指針を、大きな三つの柱 ―
「目標達成のための英語」テスト・スキル
「国際社会で通用する英語」ランゲージ・スキル
「目標を進化させる英語」ヒューマン・スキル
― に分けて提示します。
英語学習におけるこれら三つの主側面はそれぞれ、
「テスト・スキル」「ランゲージ・スキル」「ヒューマン・スキル」とトフルゼミナールが呼称する三つの主たるスキルと密接に結びつくものです。これら三種類のスキルは、語学習得の過程を真の意味で有意義なものとし、その多様な目的を達成するために不可欠と考えられるものです。
もっともここで注意が必要です。厳密に言えば、これら三つのスキルは、相互に連関せずに独立して存在するものではありません。これら三つのスキルの訓練は、常に有機的に連動したものとして学習者に提供され、学習者の統合的な言語能力の発達に働きかけるものです。
たしかに、具体的カリキュラム・授業の中では三つの中のいずれかのスキルが焦点化されることが多いと言えます。しかし、これら三つは、重心を移動させながらも、トフルゼミナールが提供するあらゆる教育機会の中で常に有機的連関を持ち、どの段階の学習者であってもバランス良く高められていくべきスキルであると考えます。
以上の基本認識に基づき、トフルゼミナールが提供するあらゆる教育機会は、常に三つのスキルすべての伸長に配慮した総合教育であるべきことを前提としつつ、以下に「トフルゼミナール英語教育指針」を掲げます。