高等学校帰国枠入試概要
高校等学校の海外帰国生受け入れ状況について
現在帰国生を主な対象として受け入れをしている高校は国公立・私立で計5校。入学者全員が海外経験を持つため、入学後のサポートはもちろんのこと、入試方法も帰国生を意識したシステムを導入。
特に長い海外経験を経て日本へ帰国する帰国生にとって学習指導、環境的な問題も含めおすすめの専門高校と言えます。
なお、帰国生を主な対象とした高校以外でも現在、中学高校一環校を中心に積極的に帰国生を受け入れ、帰国生入試を実施する高校も多数あります。
A:帰国生を主に対象として開校された高校
- 東京学芸大学附属大泉校舎(国立大学附属*)
- 国際基督教大学高等学校(私立) ・南山国際(私立)
- 同志社国際(私立)・千里国際学園(私立)
※上記高校では、帰国生対象の入試を実施
- ※東京学芸大学附属高等学校大泉校舎:平成22(2010)年度以降の生徒募集について
- 東京学芸大学附属高等学校大泉校舎においては、平成19(2007)年度に東京学芸大学附属国際中等教育学校が開設されたことにともない、平成22年度以降の生徒募集を次のように漸次停止。なお、附属高校大泉校舎の生徒募集は漸次停止になりますが、国際中等教育学校の編入生募集が、平成22年度に4年生(高校1年生相当)、23年度に4年生・5年生、24年度に4年生・5年生・6年生で行われる予定です。
- http://www.hs.oizumi.u-gakugei.ac.jp/enter.html
B:入試及び入学後の帰国生受け入れ体制をもつ高校
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※上記高校では帰国生入試を実施。高校により帰国生クラスを設置
C:その他の私立高校:試験で海外経験を考慮
一般生と同試験を実施するが、一部海外経験を考慮。入学後、帰国生クラス設置なし
D:国際的な評価団体認定外国人学校
日本にあるインターナショナルスクール(外国人学校)を卒業した場合は、その学校が外国の高等学校相当として指定された学校(我が国において、高等学校相当として指定した外国人学校一覧)であるか、国際的な評価団体(WASC、CIS、ACSI)の認定を受けた学校(国際的な評価団体認定外国人学校一覧)であり、18歳に達していれば、大学への入学資格は認められます。
学校名 | 所在地 | 学校名 | 所在地 |
北海道インターナショナルスクール | 北海道 | カナディアンインターナショナルスクール※ | 東京都 |
東北インターナショナルスクール | 宮城県 | サンモール・インターナショナルスクール | 神奈川県 |
コロンビア・インターナショナルスクール※ | 埼玉県 | 横浜インターナショナルスクール | 神奈川県 |
セント・メリーズ・インターナショナルスクール | 東京都 | 名古屋国際学園 | 愛知県 |
清泉インターナショナル学園 | 東京都 | 大阪インターナショナルスクール | 大阪府 |
聖心インターナショナルスクール | 東京都 | カネディアン・アカデミィ | 兵庫県 |
アメリカンスクール・イン・ジャパン | 東京都 | マリストブラザーズインターナショナルスクール | 兵庫県 |
クリスチャン・アカデミー・イン・ジャパン | 東京都 | 広島インターナショナルスクール | 広島県 |
帰国子女アカデミー・インターナショナルスクール | 東京都 | 福岡インターナショナルスクール | 福岡県 |
四谷インターナショナルスクール | 東京都 | 沖縄クリスチャンスクール・インターナショナル | 沖縄県 |
※ コロンビア・インターナショナルスクール・カナディアンインターナショナルスクールは日本国内の高等学校相当と指定された外国人学校。
高等学校帰国枠入試の実施内容
高等学校の帰国枠入試では一般的に国語・数学・英語の3科目の筆記試験&面接が中心ですが、中には、国語・英語の2科目&面接、英語の1科目&面接、作文&面接、面接のみの高校もあります。それぞれの海外経験を活かした高校入試と将来を見据えた高校選びが重要なポイントとなります。また審査方法は、書類・筆記試験・面接の総合評価が一般的ですが、高校により海外での経験を活かした選抜方法を実施する高校もありますから、帰国生の海外経験(滞在国・年数・学年など)を考慮した高校選びをおすすめします。
A:出身学校を考慮した試験を実施する高校例
- 国際基督教大学高等学校
- 東京学芸大学附属大泉※
- ※東京学芸大学附属高等学校大泉校舎:平成22(2010)年度以降の生徒募集について
- 東京学芸大学附属高等学校大泉校舎においては、平成19(2007)年度に東京学芸大学附属国際中等教育学校が開設されたことにともない、平成22年度以降の生徒募集を次のように漸次停止。なお、附属高校大泉校舎の生徒募集は漸次停止になりますが、国際中等教育学校の編入生募集が、平成22年度に4年生(高校1年生相当)、23年度に4年生・5年生、24年度に4年生・5年生・6年生で行われる予定です。
- 都立国際高校
- 桐朋女子高校
- 暁星国際高校
- 啓明学園高校
- 広尾学園高校
- 土浦日本大学高校
- 同志社国際高校
- 立命館宇治高校
- 千里国際学園高校
- 現地校・インターナショナルスクール系の国際校出身者対象
- 現地校・国際校の成績を重視し、作文や面接だけで選考する。
- 日本人学校出身者対象
- 3教科の入試で選考する。「国語」に「作文」などが加わり、一般入試とは別問題を課す別枠の募集・選抜方法を採用している。
B:書類・試験で英語力を重視する高校例
入試科目は主に「英語」と「面接」または一般入試(3科目)ですが、英語の結果が考慮されている点が特色です。尚、高校により、英語難易度が非常に高いため、英語力を武器にする帰国生には優位となる入試制度。
学校によっては、TOEFL®・英検・国連英検などといった英語資格試験の結果を出願条件として設けて、入学審査を実施する場合もあります。
C:国内一般受験生と同等の学力を要求する高校例
いずれも私立難関校で帰国生対象の特別な試験はなく、帰国生も国内一般生同内容の入試を実施する。とはいえ帰国生に対しては、海外帰国という経験を考慮して一般生より入学しやすい傾向にあります。