中学・高校生が海外から帰国して高校入学(中途入学)試験を受ける際、大学進学も視野に入れた帰国前からの入念な対策が必要となります。
一般的には3科目入試(英語・国語・数学)が主流ですが、現在大学で導入されている総合型選抜入試(AO/書類選考・筆記試験)と同じ形態をとるものや、英語力を武器に受験できるなど、高校であっても将来を見据えて海外経験が生きるさまざまな入学方法が実施されています。
基本的な出願条件は、海外での継続滞在年数2年以上が一般的ですが、帰国後の制限は高校によって異なりますのでチェックが必要です。
・TOEFL® Prep対策科目など
上記より2科目以上を選択
英語資格試験対策講座を選択
帰国生を受け入れる高校での試験は、国公立・私立を問わず「国語・数学・英語の3科目の筆記試験と面接」が一般的ですが、中には「国語・英語の2科目と面接」、「英語1科目と面接」、さらには「作文と面接」「面接のみ」といった高校もあります。それぞれの海外経験を活かした入試形態と、将来を見据えた高校選びが重要なポイントとなります。
審査方法としては、書類・筆記試験・面接により総合評価されますが、高校により海外での経験を生かした選抜方法を実施するケースもありますから、帰国生の海外経験(滞在国・年数・学年など)を考慮して選ぶことをお勧めします。
[1] 出身学校を意識した試験を実施する高校例
●東京学芸大学附属国際中等●都立国際●暁星国際●広尾学園●同志社国際●立命館宇治他
[現地校・インターナショナルスクール系の国際校出身者対象]現地校・国際校の成績を重視し、作文や面接だけで選考する。
3教科の入試で選考する。「国語」に「作文」などが加わり、一般入試とは別問題を課す別枠の募集・選抜方法を採用している。
[2] 書類・試験で英語力を重視する高校例
●江戸川学園取手●渋谷教育学園幕張●桐蔭学園●慶應義塾湘南藤沢他
入試科目は「英語と面接」または一般入試(3科目)だが、英語の結果が考慮されている点が特色。なお高校により英語難易度が非常に高いため、英語力を武器にする帰国生には優位となる。
また、桐蔭学園のように、英検2級・準2級を取得している場合は、推薦入試では面接のみで、一般入試では課題小論文のみで選考するなど、条件を設けて選考する高校もある。
[3] 国内一般生と同等の学力を要求する高校例
●開成●巣鴨●慶應義塾●慶應義塾女子●慶應義塾志木●早稲田本庄●早稲田大学高等学院他
いずれも私立難関校で帰国生対象の特別な試験はなく、国内一般生同内容の入試を実施している。とはいえ帰国生に対しては、海外帰国という経験が考慮され一般生よりは入学しやすい傾向にある。
小学校・中学校の頃から、インターナショナルスクール校や現地校に通っていたこともあり、英語力には自信があるが国語や数学はあまり自信がない、という中・高帰国生に対してお勧めの英語重視型帰国生入試対策講座。
対策コース
[1] ICU帰国枠入学(推薦)対策コース
ターゲット校:国際基督教大学高校
出願書類としてTOEFL®のスコアが求められるため、スコアアップ対策および直前期には面接対策を実施します。
[2] 英語重視特定高校対策:都立国際高校IBコース